賃貸住宅へ引っ越しするときに、鍵交換をするかしないか、聞かれたことはないでしょうか。
または、不動産賃貸借契約をする見積書には、おのずと鍵交換費用がはいっていたりしたことはないですか?
賃貸住宅で鍵交換をするべきか、それともしなくてもよいのか?!
私は、不動産会社に18年勤めてきました。
その中でも賃貸管理を主として、多くのトラブルを見て、解決してきました。
では、鍵交換についてお答えします。
答えは、鍵交換をした方が良いです。
なぜなら鍵交換をすることで、トラブルを未然に防ぐことができるからです。
では、どんなトラブルが考えられるのでしょうか。
そして、どんなトラブルを避けることができるのでしょうか。
こちらのブログ記事ではこんなことが書かれています。
- 鍵交換費用って誰が負担するもの?
- 鍵交換ってしなくても大丈夫?
- 鍵交換しないとトラブルが?!
- 鍵交換費用は交渉するべき?!
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パッと読むための目次
鍵交換をしないとこんなトラブルが?!
鍵交換は、通常強制でないことはご存知でしょうか。しかし、多くの場合鍵交換費用として明細書の中に入っていることがあります。
「15,000円」「20,000円」「30,000円」鍵の種類にもよりますが、おおよそこれくらい費用がかかるかと思います。
鍵交換費が高すぎるー!
なんて、鍵交換をしないと、どんなトラブルが起きてしまうでしょうか。
複製したスペアキーで誰でも入れる
鍵交換をしないと当然のこと、以前からの入居者の鍵を使用することになります。
また、以前の入居者が、鍵の返却をしていても、スペアキーを何本作成したのかまで、管理会社や大家さんは把握していません。
そのため、悪意のある前の入居者は、かんたんにその部屋へ入ることができてしまいます。
知らない間に、誰かの手にスペアキーが渡っている可能性もありますので、防犯上のリスクを考えると鍵交換は行いましょう。
リフォーム業者もその鍵を使用している
あなたが、入居する前に当然ながらお部屋の清掃作業(クリーニング)が入ります。
また、お部屋の状態によっては、クロスの張替え、水回りの修理、ガスの点検作業、管理会社など、多くの人がその鍵を使用しています。
もちろん、不動産業者も信頼している業者へ仕事を依頼しているので、すべての業者が悪事をするとは思っていません。
しかし、不特定多数の人がその鍵を使用していると考えると、防犯上リスク回避はされた方が良いでしょう。
未然にトラブルを防ぐことで、安心を買うことができるなら鍵交換することは賢明です。
不動産業者や大家さんの鍵管理について
鍵交換をしたからといってまだ、安心してはいけません。
不動産業者(管理会社)や大家さんが、業務の必要性から各部屋の鍵を保管することがあります。
その目的として、賃貸借契約書にきちんと記載されているか必ず確認しておきましょう。
無断で使用されたり、盗難などに合わないためにも、信頼できる不動産業者(管理会社)や大家さんのところに入居することが望ましいです。
そんなことがあるんですか?!
賃貸住宅で鍵交換から返却まで
鍵交換をすると入居したとき鍵を2本もしくは、3本もらえます。また、退去するときは、その鍵を返却しなければいけません。
もちろん、スペアキーを作ることは特に問題ありませんが…しかし、退去する際には注意が必要となります。
鍵交換費を支払ったのに、退去するとき、元の鍵を1本紛失してしまったらどうでしょうか。
これは、紛失した鍵の費用を支払うことになってしまいます。
契約書に鍵の紛失について「鍵の交換にかかる費用を誰が負担するのか」を必ず確認しておきましょう。
鍵交換費用が高すぎませんか?!
最近、お引越しをされた人で鍵交換費がいくらか覚えていますでしょうか?
先ほどにもあったように、おおよそ15,000~30,000円くらいです。
では、鍵交換費用は、民法上「借主」「貸主」のどちらが負担しなければならないのでしょうか。
国土交通省のガイドラインには?!
国土交通省では「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」によりルールが設定されています。
そこでは、鍵の取り換えについては「借主」ではなく「貸主」が費用を負担をすることが妥当となっています。
つまり通常は「貸主」が費用を負担することになります。なので「借主」が費用を負担する必要はないのです。
が、しかし・・・
日本の法律の曖昧さがこの妥当という言葉に表れています。
妥当という表現が「借主」の鍵交の負担につながることへ、うながしている気がします。
鍵交換は「貸主」と断言したいところですが、まだ「貸主」が負担するものとして、浸透していないのが現状です。
なぜ、借主が鍵交換費用を負担するの?
多くの不動産業者は、大家さんあっての不動産業でもあります。
特に仲介業者は、大家さんがいないと成り立ちませんので大家さん、さまさまなんです。
そんな大家さんに、退去時の鍵交換費用を毎回請求していたらどうでしょうか。
鍵交換費用を負担してくれる業者へと、心移りしてしまう可能がありますよね。
不動産会社(仲介業者)は、必然的に「借主」へ鍵交換費用を請求するのです。
鍵交換費用から交渉してみよう!
鍵交換費用は、15,000円から30,000円くらいでした。
これって高いと思いませんでしたか?
引越しするときって、いろいろと費用がかさみますよね。
できるだけ少しでも安く抑えたいのが本音ではないでしょうか。
そんな時は、不動産業者(仲介業者)や大家さんに交渉してみましょう。
ダメもとで構わないんです。
5,000円もしくは10,000円でも、もしかしたらそれ以上に値引きしてくれることだってあるかもしれません。
少なくとも、私が働いていたときには値引き交渉に応じていました。
本当にこの物件が気に入り、住む意思が分かれば、多少の交渉には応じてくれると思います。
あとは、あなたの腕次第ではないでしょうか!(笑)
鍵交換費用をどうしても払いたくないなら
鍵交換はした方が良いことはわかりました。
でも、費用が…
どうしてもという人には、鍵交換を自分で、できるか管理会社や大家さんに聞いてみましょう。
勝手に交換はNGです!
不動産業者(仲介業者)が承諾してくれるか、お願いしてみるのも手だと思います。
少しでも安く!と思ったら【鍵のレスキュー】に依頼してみましょう。
いくらになるか聞いてみるとよいです。
賃貸住宅で鍵交換はするべき?!のまとめ
いかがでしたでしょうか。
賃貸住宅でも、鍵交換はした方が良いことがわかりました。
なぜなら、鍵交換をすることで未然にトラブルを防ぐことができるからです。
鍵交換費用が高いと思ったら不動産業者(仲介業者)や大家さんに、交渉してみてはいかがでしょうか。
鍵交換費用がダメでも、契約金の中で値引き交渉に受けてくれるかもしれません。
ちょっと勇気を出すことで、いくらかお安くなることも!
どうしても、鍵交換費用が払いたくない、自分で交換したい場合には、管理会社などに確認して、交換しましょう。
事件や事故が起きてからでは遅いのです。
入居してからも安心して住めるよう、トラブルは未然に防ぐことがとても大切です。